介護職に多い転職理由いろいろ

離職率の高い業種のひとつに、介護職が挙げられます。介護職の退職や転職理由は様々で、特に特別養護老人ホームや老人保健施設といった入所型の施設では、年間を通して人員が不足しやすい傾向です。思うように休日を取りにくいといった問題があります。こうした現場においては一人の職員が複数の利用者の食事や排せつの介助などを担当するため、介護の仕事に慣れていない人をはじめハードワークを理由として退職を考える人も多いです。

ただし、介護施設によっては、介護職の転職を防ぐために常勤職員以外にもパートや非常勤などのスタッフを採用して、一人あたりの仕事量を少なくしたり、週に数日の休みを確保できるようにしたりしているところもあります。しかし、介護職は他のサービス業などの業種と比べた場合に給料が低い傾向があり、長く勤めても給料が上がらないことに悩んでいる人も多くいます。たとえば、デイサービスや訪問介護など日中の介護の仕事については、夜間手当や残業手当などの支給が無いため、地方においては年収200万円未満の水準で働いている人も目立ちます。

その他、介護職は利用者や同僚の職員など様々な人と関りながら仕事をするため、人間関係に関するトラブルのために転職を考える人もいます。そうした問題を解決するには、職場探しの際にいくつかの介護施設やデイサービス事業所などを見学して、介護職同士のやり取りをしっかりと確認することもおすすめです。長く働けそうなところを自分なりに探してみることが重要となるでしょう。